ベナン人は好きか?
ベナンは好きか?
というのは、きっと単純明快で簡単な質問。
でも、これほど応えるのが難しい質問はない。
ベナン人にもたくさんの人がいるからひとくくりにするのがまず無理だしね。
でも、ベナンという国に6か月住んでみて、決してここでの暮らしは楽ではないって感じる。
その理由の一つは、ベナンの人々の物の捉え方が自分とは大きく違っていること。
特に、肌の色に対する感覚。
ベナン人の多くは私を「こんばんは、白人」とためらいなくに呼ぶ。
ちなみに、黄色人種という概念はないので日本人は白人。現地語では「ヨボ」という言葉。
この前ペンキ塗りを頼んだら、請求書の顧客名は「Ma branche」(フランス語で「私の白人」)
仲間の隊員が小学校に授業をしに行った時。
現地の先生は子供たちにこう言った。
「今日は、みんな、白人と一緒にお勉強しましょう!」
私はこう呼ばれることに6か月ここで暮らした今も抵抗を覚える。
あなたと私は白人と黒人。全然違うのよ、と言われているようで。
いつもいつも肌の色が違うことを、この社会の中で異質なものであることを、強調されているようで。
壁を感じる。