2011年12月21日水曜日

13 December 2011 HOCAほかプロジェクト進捗-トイレ完成-

先週中に仕上げると大工と約束したトイレ。
そうは言っても本当にできてるかなと内心ハラハラしながら校長に電話。
そして、学校を訪れてみた。

じゃーん!
そこには完成したトイレが!!





キレイなペイントと日本、ベナンの国旗の絵。
「日本から寄贈」に加えて、HOCA、2011という文字。
校長は、どんな言葉を尽くしてもお礼しきれないと、心からの喜びと感謝の気持ちを示してくれた。

後ろはこんな感じ。


手洗いのための貯水タンク。セメント製。
この学校には水道が来ていないので、村にあるポンプから汲んできた水をここに貯めておく。



そしてこの蛇口をひねると手が洗えるという仕組み。
トイレ使用後の手洗いは大切な衛生習慣。なくてはならない大事な設備だ。

子供たちがトイレまでの道を造っている。
校長は、近いうちにこの道の両端に花を植えるという。
どこの学校にも負けないほどのとても素敵なトイレ通り。



中のトイレ。


唯一懸念が残るとすればこの形。
これは校長が良かれと思って考えたオリジナルの形のよう。
腰をかけてできるようにということらしいが、小さい子には高すぎるのでは?とも思う。
ちゃんと機能するかちょっと不安が残る。
前回見た時はこの形じゃなかった。
私としては、できれば一般的な形のほうが間違いないので良かったんだけど、今日来てみたら既にこの形に。

ちなみに一般的なものの一つとしてはこういうのがある。穴だけのタイプ。


なかなか細部までは監督しきれないものだなぁ。うーーーん。難しい。
でも、本当にみんなが使えるトイレだということを見届けないと本当に完成したとは言えない。
それが私の残された任務。
そして、使用方法や管理方法に関する村の人々、教員、生徒の理解を深めなければいけない。

トイレは完成した。
12月末までという期限内に終えることができて、本当にほっとした。
予想を超えて、ペイントまでされたきれいなトイレの姿に感動した。
けれども、まだこれで仕事は終わりではない。

完成したトイレと子供たち。

2011年12月9日金曜日

08 December 2011 HOCAほかプロジェクト進捗-大工さん、その調子!-

とーっても気がかりなトイレ建設を見に来たのは、おとといのこと。
ゆっくりすぎる工事の進み具合に愕然。
一週間という貴重な時間が活かされていなかったのでは?と、反省!
ということで、一日おいて今日も視察に来てみた。
校長は研修で不在。

おっ?
んー、昨日つけるとか言ってた扉はまだついていないものの、予定通りセメントのならし(?)が始まっている。
今日中にこの作業は終わるとのことだし、まずまずの進み具合かな?


2・3人いつもより働いている男性の人数が多い。
仲間の大工さんだということで、塗装作業を手伝ってもらっているようだ。

おととい作っていたパイプもちゃんと取り付けてある。



手荒いのための水を貯水するための場所。
これも設置が完成。



順調に進んでいる。
とにかく、金曜(明日!)までにすべての大工担当部分の工程を終えるというプログラム。
月曜には使用可能な状況にすることを再度確認。
これは彼の頭にも入っている様子で真剣な顔で了承。

今日は進捗状況に自信があるせいか、大工さんは終始にこやか。
自分の働いてる写真をとってくれ!と屋根の上に仁王立ち。(残念ながら逆行だった・・)
先生たちも、こうして進捗を見に来てくれると彼らにとって良いモチベーションになるといって喜んでくれた。

そんな風に役に立てるのなら、いくらでの足を運びたい。
自分のいる意味を感じて嬉しい?といわれると、もちろんYES。こうして、現地に暮らして実際に工事の過程を見守ることができて嬉しい。ベナンにいてよかったと思う。
でも、同時にとても考えさせられる。
入念に企画したつもりでもトラブルがなかなか避けられないこの現状。
現地の人たちと日本人の期限や仕事に対する考え方の違いは大きい。
もし進捗を小まめに見守る日本人が現地に存在しなかったとしたら、もしかしたら援助したお金や物は使われなったり置かれたままになってしまったりするのだろうか?
こんな小さなトイレですら、これだけのことがあるのだから・・。

2011年12月8日木曜日

06 December 2011 HOCA ほかプロジェクト進捗-まだこれだけ!?-

1週間ほど、他の町で行われるイベントや行事への参加で任地を離れていた。
気になるトイレ建設。
その間、ちゃんと進んでいただろうか・・?
任地を離れる直前に学校で校長や大工と話した時には、私の不在期間中に既にトイレは完成しているだろうということだった。

校長に電話をしてみる。
ん?まだ完成していない?
進んではいる、ってそれどういうこと?
工事の専門用語がよくわからない。
でも、まだいっぱいやることが残っている様子。
百聞は一見にしかずなので、とにかく学校を訪れて見てみることにした。

見た瞬間思ったのは、なにっ!まだこれだけ!?
ということ。
前回とあまり変わっていないのでは??
一週間もあったのに一体何をしてたんだ?


この前に比べて、屋根ができただけでは??
セメントが乾いていないので、まだつっかえ棒がしてある。


後ろ、パイプをとりつけないといけないらしい。

校長に聞くと、大工は先週あまり本腰を入れて働いていなかったとのこと。
少し学校に来て仕事をしたかと思うと、どこかへ出かけていく。
だから、ほとんど作業が進んでいない。
またそういうことか・・。
もう12月。期限は12月末。
こんなことを繰り返していたら完成しない!

昨日、今日はちゃんと働いている大工さん。
パイプをセメントで作っている最中。




期限を月曜までにして、細かい作業のプログラムを決めた。
金曜までに彼の担当分は終わらすとの約束。
かけるだけのプレッシャーをかけた。とにかく真剣に取り組んでもらわないと!
この段階では、もうすべてが大工にかかっているといっても過言ではないのだから。

その他の準備はすべて万端。
子供たちが周りの草刈をして、トイレまでの道のアクセスを確保。


あさってまでに取り付けられはずの扉。
校長室で待機。


日本のHOCAからの援助で建てたという記念を残すため、トイレの道路沿いの壁に絵と文字を入れる。
日本とベナンの国旗、それにJAPON/HOCA/2011という文字が入る予定。
みんなで建てたことを忘れないで大切に使ってもらいたいという思いをこの表記に託す。


とにかく、大工の仕事への取り組み姿勢だけが気がかりな建設状況。
見に来てよかったなーという感じ。
大工さん、頼んだぞ!!