2011年3月7日月曜日
03 Mar. 2011 身体測定&栄養指導
最近は活動で学校を訪問することが多い。
目的は、児童の身体測定と栄養指導。
これは、任地の看護師隊員がおもになって始めた活動だけど、どうせなら地域学校保健委員会加盟校からやろうということになった。
委員会加盟校は学校保健分野における地域のモデル校として位置付けているので、啓発など全ての活動はここを起点にしたかった。
モデル校とういう位置を明確化することで、学校保健分野のリーダー的自覚を委員校の校長たちに強めてもらいたい。
そんなわけで看護師隊員と一緒に委員校を訪問。
今日はウェデメという集落にある学校。
私は身体測定に立ち会うのはこれが始めてだったので、どんな風にやるのかな~とドキドキ。
校長ももちろん初めてなので、なかなか要領を得ない。
校長に児童への説明をお願いすると、ま~長々と細かく話されること。
これじゃ、全6クラス終わらないぞー
でも子供たちはわりとすぐに要領をつかんで、そうじゃないぞ、お前かかとがちゃんと壁についてないぞ、と注意してくれる子がいたり。
測ったあとは、手に書かれた身長と体重の数字を楽しそうに子供同士で比べあっていた。
最年少学年は、5歳~7歳の子供たちなので本当に幼い。
説明しても、かかとを壁につけることが理解できなかったり。
体重計を見たことがないので、乗るのをとても恐がったり。(中高学年の子ももちろん見たことはないが、小さい子ほど恐がらない)
乗ってと言って見せてもどうしても意味が理解できない子は、抱き上げてのせたりもした。
小さい子はまだ公用語のフランス語が習い始めたばかりでわからず、現地語を話すので意志の疎通は先生を介さないでは無理。
それでも、がんばって身体測定に挑戦してくれている姿が本当に愛らしかった。
かわい~かわい~と日本語でずっと言っているのを見て、先生が笑っていたほど。
学校訪問は楽しい。
視学官事務所で企画を練っているのも悪くはないけど、やっぱり現場は良いもの。
啓発活動をとおして子供が学んでいる姿を直に見られるし、学校の改善の様子もわかるから。
本当に嬉しかったのは、前回の会議で話合った内容を校長が学校にきちんと反映させてくれていたこと。
以前は見られなかった手洗い道具が教室の前に置かれるようになっていたり。
より清潔な手洗い設備を購入したり。
自分の活動は組織づくりや人材育成に焦点をあてていて、学校巡回型ではないから直接的な効果がわかりにくいことを心もとなく思うことがある。
最大で持続的な効果を狙うこの委員会の構想だけど、もしかして巡回してたら確実に一校は改善したのに結局構想だけで実際は一校も改善しなかった、なんてことになりはしないかと思うこともあった。
だから、この目に見える一校の改善が何よりうれしい。
持続的かはまだわからないし、小さな改善かもしれない。
でも、自分の活動で一つのことが変わった。校長の気持ちが変わった。学校が変わった。
それがすごくすごく嬉しかった!