新学期が始まってゆるゆると活動をしていたけど、前学期に本当はやろうと思っていた地域学校保健委員会の第三回会議。これをやっと実現することができた。
前学期に委員の各校で行った児童の身体測定や学校の衛生環境査察の結果。
これを発表して、そこで見つかった問題を話し合わないと!
せっかくやった活動もやりっぱなしで効果が半減。
関係者に対しても、中途半端な活動という感じで申し訳ないし委員会の意義や信頼を失いかねない。
だからこの会議は必須。ずっとやらないとやらないと、と責任を感じてきた仕事だ。
新学期一発目の委員会としての活動。
今回この会議には、委員の校長15名全員が参加してくれた。
これはかなり奇跡的なこと。
もちろん視学官事務所からの「学校を抜けてもいい」ということを意味する公式の召集をかけて会議は行っているのだけど、毎回なんらかの理由で来れない人がいる。令状が届いていなかったとか、他の都市で用事があるとか。
だから今回の集まりのよさは(もちろん運もあるかもしれないけど)各々が会議で得る物があると思って尊重してくれた結果でもあるのかと思い、とても嬉しかった。
会議は配属先のトップの視学官が司会をできなかったにもかかわらず、代理の教育指導主事が良い働きをしてくれ、実のあるものとなった。
保健センターの主任もその威圧感がすごく、会議の重要さを高めるのに貢献してくれた。
彼の長い説教じみた話の時にどんどん聴いている側の校長たちが眠りに落ちていったときはどうしようかと思ったけど、司会の教育指導主事がうまく話を現場レベルで校長を引き付ける内容に戻してくれた。
教育分野と保健分野のトップ同士がよいバランスで会議を作り上げてくれてたように思う。
身体測定や校内衛生査察の結果や順位の発表では、自分に関係することなので校長たちは興味を持って見ていたし、改善のためにどうしたらいいのかという質問も校長側から出た。
そして、それを参加者全員で考え良い案を出し合うという流れに自然となっていった。
その、現場に見られる問題点の認知と原因の追究、解決策をともに考えるという話し合いは、今回最も自分が会議の目的としていたものだ。それが積極的に行われたという点で、今回は本当に実りのある会議となったと言える。
委員会の形(例えば、参加者に村の権力者を入れたらどうか?)とか学校保健活動への住民参加の難しさ、校長が他の校長を指導することの立場の難しさなどについては課題が残る。
けれども上に書いた理由から、自分としては今回の結果はとりあえず喜ばしい。
委員の校長たちとも前期の活動を通して信頼関係が生まれているのを感じるし、一緒にいて心地いい。
協力し合って行った活動を意味のある物だったと喜び合うこと、互いの献身に感謝しあうこと、冗談を言って笑いあったりすること。
あー、楽しいなぁ、ベナンに来てよかったなぁ、ここの人たちみんな好きだなぁって心から思えた日だった。