10月の半ばに長い夏休みが明け、新学期が始まった。
夏休み中は、校長たちはバカンスだ、研修だ、とよその都市へでかけてしまう。
活動は停滞ぎみ。
まあいい機会だと、自分も任国外に行ったりしていた。
そしたら、その後ウィルス感染したりして、気が付けばなんだかだいぶ地元から離れてしまった。
この間、ベナンの初等教育省と保健省に提出する身体測定結果分析報告書のフランス語版を完成させることができたのは良かったけども。
さて・・何から始めよう?
なんだかエンジンがかからない。
心が浮ついている感じ。
夏休み前、一生懸命になっていたことがなんだか遠い。
とりあえず、学校に行ってみる。
校長と話してみる。感覚、戻るかな・・?
仲良しの校長。
学校にあるパパイアの木。スイカくらいある実の大きさにびっくりしていたら、校長はご満悦。
小学校に隣接している幼稚園をのぞいてみた。
小さい子供たちは一段と愛らしくてかわいらしい。フランス語はまったく通じない・・。
ベナンには幼稚園の数がまだまだ少ない。
学校を訪れて校長と話すのは楽しい。
今まで築いてきた関係があるから、何かを一緒にまた始めることは比較的容易だ。
「ラク。」
今の状況を一言で表せばそんな言葉になるのかも。
裏を返せば、一年目のような新鮮さとかワクワク感がない。
好奇心や積極性が今の自分には足りない気がする。
あと任期は5ヶ月。
最後の一ヶ月はコトヌーに上京して帰国準備に入ることになるから、実際活動できるのは2月までかも。
なのに、何かを見失っているような気がする。
ベナンの生活に対する慣れ?それとも疲れ?
帰国後の進路が定まらない不安?それとも焦り?
私は何を目指しているのだろう。
あと5ヶ月、どう過ごしたいのだろう。
そもそも、なぜ協力隊に参加したのか、何がしたくてベナンに来たのか、1年半以上ここで過ごしている中で色んな考えが浮かんでは形を変えた。
だから最近、気付かないうちにそんな初心を思い出すのが難しくなっている。
もう一度大切にしたい。
ここに来た頃の気持ちを。