ー3週間ー
マラリアに罹ったことで職場に穴を空けた日数。
そして、コトヌーに滞在していた日数。
マラリアそのものの症状は10日くらいでなくなり、その後一週間くらいで血液検査の数値(肝機能の値や血小板の数)が回復。
けれども、マラリアの打撃が体に及ぼした影響から回復するのにまた1週間。
だらだらと体調がすっきりしない日が続いた。
体がだるいと活力全般が失われる。
この間、任地に戻ろうという気力や仕事でどうしたいとかいう考えがほぼ消失した。
コトヌーはなんでもある~、おいし~、ネットができる~
任地の不便さばかりが思い出され、まるで帰ろうという気にならない。
任地の何がつらい?
-食品の種類の少なさ【野菜が通称3種の仁義<トマト・オクラ・たまねぎ>しか売ってない。たま~にしか牛乳やソ ーセージの仕入れがない。外食のバリエーションもほぼない】
-暑さ【エアコンなんてどこ行ってもない。家は片側にしか窓がついておらず、風とおしが恐ろしく悪い】
-住宅環境【家が小さく、部屋は友人隊員のトイレくらいの広さ。家がやもりの糞だらけ。虫の館。ネズミのすみか。雨漏りがする上、風通しが悪いため、寝室が超かび臭い。】
ついでに言うと、毎晩停電。
ネット回線なし。
協力隊員だろ!アフリカなんだからそれくらい当然だろ!好きで行ったんだろ、愚痴るな!
・・と叱責されるのは承知。
そんな不便さにも結構なれていたけど、便利&きれいな隊員連絡所の環境に甘やかされると、一からやりなおしな感じ。
あれだけ高まっていた仕事のモチベーションも職場を休みすぎて、やっていた活動の内容すら忘れてきてしまい低下。
さらに年末の中途半端な時期に突入してしまったこともモチベーション低下の原因に。
まー、てきとーやるかー。
任期だけは満了したいけどー。
ってな気分に陥りそう。
そんな時、
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ。」
スラムダンクの安西先生のあのセリフが頭に浮かんだ。
後ろ向きな気持ちのまま惰性で過ごす隊員生活なんて意味ない。
なにも提供できないし、何も学ばない。実質、ベナンにいたって終了と同じ。
そんなんだったら今すぐ帰った方がいい。
・・とごちゃごちゃ考えているうちに、体調が回復。
今は気力も充実してきた。
任地の不便生活は若干まだこわいけど。
仕事はひとつひとつ組み立てなおしていきたい。時期とか関係なく毎日を真剣な活動の時間にしようと思う。
穴をあけた分、職場の人に対しては真摯に対応するように心がけたい。
協力隊は、別名JICAボランティア。
ボランティアっていう名前がついていることで、プロじゃないような響きがするかもしれないけど。
プロ意識をいつももっていたいなーと思う。