第一回地域保健委員会の会合がついに明日実現されそうです!
ほんとーに嬉しい!!
この委員会は、学校保健における地域のキーパーソンを組織化しようと考えて、自分が新しく立ち上げたもの。
(前回の記事でもちょっとふれたけど)
というのも、任地のグラズエという都市には学校保健を担当する人がほとんどいない。
視学官事務所の職員は他の用事で忙しく、学校保健のことは後回し。
保健センターには学校保健を扱う担当者が一名いるけど、150校全部を受け持っていることと、学校保健以外の地域の保健問題も担当しているので手が回りきっていない。
JOCVとして学校保健を担当している私はというと、2年が終われば帰る一時的な人物だし、一人の力は小さい。
学校保健にとりくむ組織体制や、リーダー的人材が地域にいないことが学校保健分野の課題がなおざなりにされがちになる根本的な理由だと思う。
そこで立ち上げたこの委員会。
メンバーは、視学官、視学官事務所地域担当者全3名、有志の小学校校長10名、地域父母会会長、保健センター地域衛生担当者。これをJOCVがバックアップする。
けれども、生みの苦しみは大きい。
配属先長である視学官に、こういう理由で新しく委員会を地域レベルで立ち上げたいと話したところ、よしやろう!ということで委員会は比較的スムーズに立ち上がった。
校長会議の場で、有志で委員になってくれる校長を募ったところ予想を超える数の校長が名乗りをあげてくれた。(多少事前に根回しもした)
けれども、この委員会の第一回の会合を開くのに、すでに立ち上げから1か月以上もかかっている。
視学官が中心となって、視学官事務所の公式の令として委員会の会議の招集を行うと言ってくれ、これは権力社会のベナンにおいて効果的だ。
けれども、会議は視学官と何度も日程を設定しては延期になった。
視学官の予定がつかないのだ。今日は他の都市から市長が来たから、今日は試験の訂正に他の都市に出張になってしまったと、ドタキャンばかりが続いた。
何でも突発的なことが多いこの国の慣習からして、前日や当日に予定が変更になることは珍しくない。
けれども、3回も前日に予定が入ったと視学官から言われて延期を余儀なくされた暁には、視学官は本当に会議を行う気があるのか?
学校保健のとりくみなんて結局副次的なもので、都合がつけば・・くらいに思われているのかと、かなり落ち込んだ。
なんだか虚しくなってきたし、委員会立ち上げの企画自体が実現可能性の低い、高望しすぎた企画だったかとだんだん自信もなくなってきた。
けれども、「生みの苦しみですね」「新しい取り組みの先がどうなっていくのか個人的にも見てみたい」というJICA調整員の励ましや期待には支えれたし、
「新しいものを立ち上げてそんなすぐに軌道に乗せるのはムリだよーベナンでは!立ち上げただけで大きな一歩だよ!」と励ましてくれた同任地の隊員の言葉にはとても慰められた。
とりあえず感謝感謝。
そんなこんなで迎える明日の第一回委員会会合。
雰囲気的に、今度こそドタキャンはなさそう。
これからの委員会での活動にさきがける記念すべき日。
だから私はとってもうれしい。
仕事のモチベーションも右肩あがりだ。