2011年11月3日木曜日

02 November 2011 クロスロード

「クロスロード」という全世界のJICAボランティアのための情報誌がある。
青年海外協力隊事務局が毎月発行しているもの(だと思う)。
その来月号(12月号)の「2011年の隊員の成果」というような特集の中で、私と同任地の看護師隊員が合同で行った活動が掲載されるそうだ。
児童の身体測定・その統計分析・省庁に向けた提案書の作成、という職種を超えた隊員間の連携による児童の栄養状態改善のための活動として紹介されるとのこと。
突然JICA事務所の調整員から、こういう趣旨で名前を掲載してもいいかどうかと編集部から連絡があったんですが、と電話をもらった。
だから来月号の記事を見てみるまで、私自身もどんな内容なのかはよくわからない。
でも、「成果」として自分の活動を取り上げてもらえたことは光栄だし、とても励まされる。

明日は前学期から開催の時期を待ちながらも持ち越しになってきた地域学校保健委員会会議をようやく実現できそうだ。
この会議を実現できていなかったことは、今まで委員会をとおして行った活動のフィードバックがされないままになっていたということ。
だから、かなりヤキモキしていたのですごく嬉しい。

開催にあたって、また委員会を本格的に始動させていく実感がわいてきた。
委員の校長たちの期待、そして何より保健センターの主任の期待。
準備段階で地元の人たちと交わり始めると、そういう自分の背負っている責任を感じることができる。
その、地域の人々の中に自分という存在が少なからずある、自分にやるべきことがあるという感覚。
それが私に力をくれる。
一緒に実行してきた仕事にやりがいや意味を見出してくれて、自ら積極的に会議の準備にとりくんでくれている主任の姿。
校長や主任と一緒に同じことで喜びあうことができた瞬間。
協力隊員としての幸せを感じることができる。

ベナンにいる時間の意味や位置づけに関しての考えは、未だにまとまらない。
協力隊の後、自分に何ができて、何がしたいのか。
進路の迷いもそのまま。
でも、今はここでの生活や活動でやれることを精一杯やってみよう。
どうしてここへ来たのか、不思議とだんだん思い出してきたから。