2010年11月17日水曜日

28 sept ちょっといい日


現地の人ともっと交わろう!

最近すごく思うこと。

ここ8月9月は学校が長期休暇で、仕事で校長先生たちと個別に話す機会もあまりなかった。

何かとJICAの行事や他の隊員との交流で任地を離れることが多くてリフレッシュはすごくできたけど、どこか焦りが。

仕事は停滞しているし、なんとなく時間をすごしてしまったような気がするし、フラ語も伸び悩み。

もう来て6か月だぞっ!!


そんな時、任地に帰ると、ちょうど仲の良い校長から日曜にちっちゃいお祭りがあるからおいでとの誘いの電話が。

ベナン人のフレンドリーさにはほんとに感謝してしまう。

このお祭りは、新学期が始まる前の顔合わせのようなものらしい。

日曜の3時に校長の学校に行ってみると、校長はにこにこ顔で私を村に連れて行き、小さな建物に招待してくれた。

そこに副市長とか他にも結構えらい人たちが現れ、ビールを片手に一緒にイニャムピレ(ヤム芋を餅のように練った主食)を食べる。

日本人というだけで、私みたいな若造が村の偉い人たちと普通に同じ席に座らせてもらえる。

ここベナンでは割と普通にあることだけど、改めてビップ待遇にちょっとびっくり。

嬉しいような、自分の立場を不思議に思うような気分。

お昼の3時過ぎから食べ始めるイニャムピレはお昼ご飯なのかなんなのかよくわからないけど、ベナンの村の「お祭り」はみんなでこれを食べる(だけ!)というのが主流なようす。

たまたまお昼をあまり食べてこなくてよかった!!


けれども、これで終わりかと思ったら、校長はサッカーがこれからあると言い、サッカー場(と言ってもゴールの置いてある草っぱら)へ向かう。

そこには思ったよりたくさんの村人が観戦に来ていて、マイクやスピーカーも用意されていた。

解説の人が活気あふれる進行を行い、選手たちはちゃんとおそろいのユニフォームを着ている。

私は副市長や隣の群のトップが座るビップ席の椅子に座らせられ、招待客の立場で観戦することに。

子供たちも、この地位のある人たちも、みんなフレンドリーでいい感じだ。

草っぱらなので、ものすごくたくさん虫がいて、私も含めみんなでかゆいかゆいといっているのがなんだか観戦側の連帯感で、かゆいのは本当に困ったけど、なんだか楽しかった。

途中で雨が降ってきた。

すると、こっちに雨宿りにおいで!と誘ってくれたり、ハンカチで私の体を拭いてくれたり、村の人の優しさや温かさが小さい行動から伝わってきた。


そんな中、思ったこと。

「ベナン人」とひとくくりにして、一人ひとりと本気で交わろうとも理解しようとも十分にしないまま、理解不能と言ってみたり。

一つの行動や習慣だけをとりあげて、怒ってみたり。

現地の人から受け入れられなかったり、白人白人と呼ばれることで傷つきたくなくて、はねつける。

自分を守ろうとして、壁をつくる。

自分のいままでの態度はきっとそんな風だった。

改めて感じる、自分の小ささ。



帰り道。

夜空には数えきれないくらいの星。

まるでプラネタリウム。

こんなに星って地球から見えるんだなーって思うくらい。

なんだか宝物を見つけたような気持だった。