2010年12月22日水曜日

21 dec 2010 さんまのからくりに出てた彼!


今日は、離任直前のJICA調整員と食事に行った。

コトヌーの某ホテルのレストランでガールズトークに花を咲かせていたところ、ホテルに入ってきた一人のベナン人を見て彼女のテンションが急激にあがる。
古い友人で5年ぶりの再会らしい。

このベナン人の彼、ものすごく日本語がうまい。
びっくりしてしまうほど流ちょうに話すし、「縁があるね」とか日本人のような表現や日本文化由来の言葉を使う。
髪もおしゃれに編んでいて、なんだか他の人と雰囲気が違うな~と思っていた。

そして、二人の話をしばらく聞いていると・・・

彼が「さんまのからくりテレビ」のファニエスト外語学院でボビーオロゴンらと一緒に出演していたベナン人アドゴニーだということがわかった。

その後、結局、3人でごはんを食べたけど彼は本当に面白い人だった。

弾丸トークでたくさん自分の話を語ってくれ、いっぱい笑わせてもらった。
さんまのからくりでは、すぐ泣いたり、ヘタレキャラという芸風だったらしいが、確かに「たくさん泣いたよ」とか泣いた経験の話はよく出てきた気がする。
でも、基本スーパーポジティブで頭がとてもいい人だと思った。
アドゴニーの知性とか考えとか経験には、感銘を受けるところが多い。
日本が大好きで、日本の美徳も理解してくれている。
海外暮らしが長いアドゴニーだけど、ベナン人にもこういう人がいるんだなぁと思い嬉しくなった。

「アフリカで活動しているJICAボランティア、私は尊敬しますよ。自分にはできないですよ。ベナンの人は日本の生活を知らないから、日本の環境で暮らしてきた日本人がベナンに住んで働くということがどれだけ大変か、ベナン人にはわからないですよ。」
という彼の言葉にはおもわずウルウルきてしまった。
「アフリカで活動したその経験で一回りも二回りも人間が大きくなって日本に帰ったときには(いい意味で)全然違ってますよ!」とも言ってくれた。

正直、ベナン人である彼にこう言ってもらったことでなんだか報われたような気がして張り詰めている気持ちが緩んだ。それで涙腺も緩んだ。
「国際協力は感謝されるために行うのではありません。」とは、JICA理事長・緒方貞子さんの言葉だ。
そのとおりだと思う。
だから、私が現地の人と同じように暮らしたり現場で働いたりすることをベナンの人たちが当たり前のように思っているとしても「そういうもの」。
それでも、こうしてベナンの人に逆に日本人の立場にたってものを見て、理解してもらえたことが本当にうれしかった。

今日はたくさんパワーをもらった。
アドゴニーは年に2回しかベナンに来ないらしいが、今後も彼のパーソナリティを活かして世界を舞台に活躍していってもらいたいなと思う。
Merci beaucoup! Bonne chance pour toi !!