2010年12月31日金曜日

26 dec 2010 任地に帰還
















約一か月ぶりに任地のグラズエへ戻ってきた!

もといた場所のはずなのに、バスが任地に近づくとなんだかドキドキ・・


家にたどりつくと二人のガルディアンが門の外にいて、私を見るなり「おかえりなさい!!おかえりなさい~!!」と、とても嬉しそうに出迎えてくれた。

あ~、やっぱりお家っていいなぁ。

もう一つ嬉しかったのは、2人のうち一人がレオナだったこと。
この前うちの二人のガルディアンともめたせいで、レオナはうちにあまり来なくなるんじゃないかなと思ってちょっと心配していたけど、前と変わらずこうして訪れてくれている様子。
そしてもう一人は、私がマラリアでコトヌーに発つ時にタクシーを呼んで見送ってくれた方のルシアンというガルディアン。

「留守中にちゃんと警備しててくれてありがとね」とコトヌーで買ったおみやげの特大のパンをあげると、二人はとても喜んでくれた。
普段は、他の都市に行っても毎回おみやげをあげるということはしない。
毎回だとこっちの人は期待して「今回はないの?」とか言い始める傾向があるため・・。
でも、今回はコトヌーでの療養で家を長く空けたし、色々よくしてくれたからお礼をしたいと思った。
特にルシアンは、何度もメールや電話をくれて体調を気遣ってくれたり家の様子を知らせてくれた。
良くなるように毎日神様に祈ってます、と私がマラリアでまだつらいときにくれたメールには本当にじーんときた。


コトヌーで買った食材をとにかく早く冷やそうとキッチンにまず入ると、何か様子がおかしい。

室内が全体的に茶色い。
床、キッチンの台、まな板、貯水バケツ、全部が砂まみれ。

これはもしや・・

「もしかしてハルマッタン来た?」私が聞くと、「はい、何回も!!」とガルディアン。

ハルマッタンというのは(よくわからないけどたぶん)砂漠の方からくる砂嵐のようなもので、ベナンの北の地域が毎年この季節に襲来を受ける。
町中が砂まみれになるらしく、去年は同任地の隊員が喉がおかしくなったと言っていた。
目も砂で痛くなるとか。←コンタクト泣かせ!

通気性が悪くなるとかび臭くなるので、窓のブラインドを少し開けたままにしておいたせいで家中が砂まみれだ。
床はもちろん、ベッド、ソファー、テーブル、なにかもがうっすら茶色い!
ちょっと動くと砂埃が散る。

居る場所がない・・。病み上がりに長旅で疲れたけど横になる場所もない・・

ガルディアンが「中、掃除しますね!!」とがんばってくれたけど、それでも時間はかかる。
自分もあちこち拭いたりして労働をよぎなくされる・・

やっぱこの国は体力勝負ね、とまたまた実感。

さすがにヘトヘトなので、シーツを変えるのはこの日はあきらめ砂まみれの上に布をしいて寝た。
砂埃が舞い、くしゃみが出た。

でも、やっぱり家って良いもの。

落ち着く。

8か月暮らしてきた場所だものね。

壁に色を塗ったり、家具を少しずつオーダーしたりして作り上げた自分の空間。


*写真:我が任地グラズエ。週一に開かれる市場の日に撮ったから、人や車がいっぱい!
   :うちの家。テーブルクロスはルシアンの奥さんが編んでくれた。ソファーはベナン布のカバーで、こうして見ると結構派手ね。